リニア中央新幹線(ちゅうおうしんかんせん)とは、全国新幹線鉄道整備法(ぜんこくしんかんせんてつどうせいびほう)という法律(ほうりつ)に基(もと)づいたもので、東京都(とうきょうと)を起点(きてん)にして、甲府市付近(こうふしふきん)、名古屋市付近(なごやしふきん)、奈良市付近(ならしふきん)を通(とお)り、大阪市(おおさかし)を終点(しゅうてん)にすることが決(き)められています。
この中央新幹線(ちゅうおうしんかんせん)に時速(じそく)500kmで走行(そうこう)することができるリニアモーターカーを導入(どうにゅう)し、それによって東京(とうきょう)・大阪間(おおさかかん)を約(やく)1時間(じかん)で結(むす)ぼうというのが「リニア中央新幹線計画(ちゅうおうしんかんせんけいかく)」です。
リニアモーターカーは、飛行機並(ひこうきな)みのスピードと一度(いちど)にたくさんの人(ひと)を運(はこ)べる新幹線(しんかんせん)の特徴(とくちょう)をあわせ持(も)っています。
リニア中央新幹線(ちゅうおうしんかんせん)が実現(じつげん)した場合(ばあい)、一人(ひとり)を1km運(はこ)ぶときの二酸化炭素排出量(にさんかたんそはいしゅつりょう)は飛行機(ひこうき)の約(やく)3分(ぶん)の1まで減(へ)らすことができるようになります。
リニア中央新幹線(ちゅうおうしんかんせん)は、まさに環境保全(かんきょうほぜん)とスピードを両立(りょうりつ)する、新時代(しんじだい)の乗(の)り物(もの)といえるでしょう。
「暮(く)らしやすさ日本一(にっぽんいち)」の山梨県(やまなしけん)を実現(じつげん)するためには、リニア中央新幹線(ちゅうおうしんかんせん)の開業(かいぎょう)を考(かんが)え"リニアを活用(かつよう)した県土(けんど)づくり"を進(すす)めていくことが重要(じゅうよう)です。
リニア中央新幹線(ちゅうおうしんかんせん)の新駅(しんえき)の周(まわ)りの整備(せいび)、駅(えき)から観光地(かんこうち)への交通(こうつう)アクセスといった活性化方策(かっせいかほうさく)など、リニアを活用(かつよう)した政策(せいさく)を進(すす)めています。
平成(へいせい)23年(ねん)5月(がつ)26日(にち)、国土交通大臣(こくどこうつうだいじん)が、全国新幹線鉄道整備法(ぜんこくしんかんせんてつどうせいびほう)に基(もと)づき中央新幹線(ちゅうおうしんかんせん)の整備計画(せいびけいかく)を決定(けってい)しました。
整備計画(せいびけいかく)の決定(けってい)に先立(さきだ)ち、5月(がつ)20日(にち)には営業主体(えいぎょうしゅたい)・建設主体(けんせつしゅたい)にJR東海(とうかい)が指名(しめい)されています。整備計画(せいびけいかく)の内容(ないよう)は次(つぎ)のとおりです。
建設線 | 中央新幹線 |
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区間 | 東京都・大阪市 |
走行方式 | 超電導磁気浮上方式 |
最高設計速度 | 505キロメートル/時 |
建設に要する費用の概算額 (車両費を含む。) |
90,300億円 |
その他必要な事 | 主要な経過地 甲府市附近、赤石山脈(南アルプス)中南部、名古屋市附近、奈良市附近 |
(注)建設(けんせつ)に要(よう)する費用(ひよう)の概算額(がいさんがく)には、利子(りし)を含(ふく)まない。